ブランドをつくるということ
鎌倉のフレンチレストラン 古我邸のバックが出来上がり、一足先にいただきました。販売前なのでまだデザインはおみせできませんが、裏のタグだけ。。。まさか自分が携わってつくったロゴが、ブランドタグになるとはおもっていませんでした。少し感慨深いひとときです。
古我邸を運営しているのは、鎌倉のb.note(ビーノート)という会社です。気がつけばもう7年前、自分が独立したときと同じ時期に、b.noteさんは誕生しました。会社時代からのおつきあいで、ロゴをデザインさせていただき、今でもつかっていただいています。このロゴ、実は友人に木版を組んでもらい、丁寧に一枚一枚刷ってもらったなかから選び抜いたもの。今ではあまりやらない手法ですが、ウェディングを軸として事業展開すること、人とのつながりを大切にしてもらえたらと、あたたかみのある、優しい雰囲気をPCでは表現しきれない、微妙な印刷の文字のかすれ具合などで表現できる方法にしたのを覚えています。
b.notenのサイトでは、今でも原点に立ち帰れることばが示されています。
いまでも、いいなーってしみじみとおもうことばです。
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b.noteのbはblank。
私たちの社名は、何も書かれていないまっ白なノート「blank note」という意味です。
何も描かれていないハクシのノートに、私たちが加わることでハクシはヨハクに変わります。
こうして世の中にあるハクシという無味な空間を、
ヨハクという豊かな空間に創り変えていくことが私たちの仕事です。
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デザインするときにも、余白はとても大切です。名刺だったり、パンフレットだったり、空間づくりだったり。お庭でも、密集してみせる部分と余白をいかしてみせる部分とという感じで無意識に見ているものだとおもいます。
自分ができることは、ほんの少し。会社やブランドを立ち上げるまえ、生まれるまえにほんのちょっと力を注ぐこと。あとは、育っていくのを見守るしかない。ただただ、長く元気に続いていくことを祈りながら。その先のお客様とはわたしは直接会えませんが、ロゴを通じてなにか感じてもらえたらなとおもいます。ロゴをつくるときは、そんな気持ちをもちながらやっています。
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